早稲田納骨堂 » ブログ http://waseda-nokotsudo.jp/cots Sun, 01 Nov 2015 10:19:36 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=3.6 「法要に遇う」ということの意義 http://waseda-nokotsudo.jp/cots/blog/%e3%80%8c%e6%b3%95%e8%a6%81%e3%81%ab%e9%81%87%e3%81%86%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e6%84%8f%e7%be%a9/ http://waseda-nokotsudo.jp/cots/blog/%e3%80%8c%e6%b3%95%e8%a6%81%e3%81%ab%e9%81%87%e3%81%86%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e6%84%8f%e7%be%a9/#comments Mon, 28 Sep 2015 10:18:37 +0000 admin http://waseda-nokotsudo.jp/cots/?post_type=blog&p=145 続きを読む ]]> 私は龍善寺にご縁を頂く以前は、京都の東本願寺で事務職員として、

参拝者の応接を行う部署に勤めていました。

そこには当然のことながら、多くの方がお参りに来られます。

今回は、中でも大変印象深く記憶に残っている参拝者の方のお話をさせて頂きたいと思います。

 

その方は、若くしてご主人をなくされた奥様でした。

主人の命日が近いので、と申し込みをされたお経のご案内の時の話です。

読経を行う僧侶の声が響く中、こぼれ出る涙をハンカチで拭いながらお経を聞いていらっしゃいました。

若くして亡くされたご主人を思って泣いているのかな、などと考えながら、涙を拭うその姿を視界の端に収めていたのを覚えています。

 

読経が終わるや、その方が私に声を掛けて下さいました。

 

「読経中に涙を流してしまってすみません――」

 

「けれど、主人を失ったのが悲しくて泣いていたのではありません。

主人は、私が仏様の教えに触れるご縁を与えてくれた、そのことが嬉しくてありがたくて、自然と涙が流れてしまったんです」

 

そして、その方はこう言葉を続けられました。

 

「私のもとまで仏さまの教えを届けてくれた。それはきっと仏さまとしての働きでしょう。

主人は仏さまとして、今も私に願いをかけてくれているんですね」

 

これこそが、お経に遇うということの大切な意義なのでしょう。

お経とは、亡き方を供養し、慰め、冥福を祈るための呪文ではありません。

自らが人生の矛盾に苦悩しながらも、これを乗り越えて行かれたお釈迦さまが、我々に向けて発して下さった尊いメッセージなのです。

そして、浄土真宗でのお勤めは、報恩の行であるとも言われます。

仏さまの教えを私のもとまで届けてくれた、亡き方への感謝の行いでもあるのです。

 

まさにこの若い奥様が、ご主人の死を通して気付かれたその事実そのものが、お経にということの本来の意義だったのです。

そして、このことに気付かせて下さったのが、亡き大切なご主人だったということでしょう。

 

もちろんこうしたことは、お参りの皆さんに日ごろからお伝えしていたことはありますが、

この若い奥様の姿を通して、痛烈に我が身が問い返された心地がしたのを覚えています。

 

仏さまのお話をするその折に触れ、涙を拭うその姿を思い起こして、我が身に問いかけていきたいと思います。

 

合掌

 

副住職 磯越裕栄

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お盆を前に  ~浄土真宗のお盆・お盆は7月なの?8月なの? http://waseda-nokotsudo.jp/cots/blog/%e3%81%8a%e7%9b%86%e3%82%92%e5%89%8d%e3%81%ab%e3%80%80%e3%80%80%ef%bd%9e%e6%b5%84%e5%9c%9f%e7%9c%9f%e5%ae%97%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9b%86%e3%83%bb%e3%81%8a%e7%9b%86%e3%81%af%ef%bc%97%e6%9c%88%e3%81%aa/ http://waseda-nokotsudo.jp/cots/blog/%e3%81%8a%e7%9b%86%e3%82%92%e5%89%8d%e3%81%ab%e3%80%80%e3%80%80%ef%bd%9e%e6%b5%84%e5%9c%9f%e7%9c%9f%e5%ae%97%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9b%86%e3%83%bb%e3%81%8a%e7%9b%86%e3%81%af%ef%bc%97%e6%9c%88%e3%81%aa/#comments Sun, 12 Jul 2015 13:14:19 +0000 admin http://waseda-nokotsudo.jp/cots/?post_type=blog&p=140 続きを読む ]]> 東京では、お盆は7月ですが、

全国的には、8月の方が多くなってきたように思います。

東京近郊でも7月にお盆お勤めしているのは、東京と横浜あたりまででしょうか。

千葉、埼玉は明らかに8月です。結局、当寺でも7月と8月2回お盆をお勤め

しているように思います。

 

実際、東京にお住いのお檀家さんに聞くと、

やはり、7月と8月2回お墓参りに来ておられるようです。というのも、

東京は、7月がお盆だから7月にお参りに来ます。ところが、8月に

東京以外にお住いの親戚の方々がお墓参りに来られるので、

お墓をきれいに掃除しておかなくてはいけないし、

お花もあげておかないといけないので、結局2回来られているようです。

 

元々は、インドの雨季が明けた頃ということだったので、7月の半ば頃が

本来だったようです。ところが、農繁期、農閑期の事情であったり、

都会に行ってしまった息子さんとか娘さんが、お孫さんの夏休みに

郷里に帰ってくるので、一緒にお盆のお墓参りができるようにと、

わざわざ、1か月遅らせたのが始まりと言われています。

 

よく旧盆と言いますが、7月の半ばを旧暦にすると8月の後半だったり

9月の初め頃、もっと後になってしまうはずです。ですから、

昔は、8月のお盆を「月遅れ盆」と言っていたようです。

それが、世界的に見ても8月がバカンスシーズンですし、学校も

夏休みですから、8月の方が都合がいいということになったの

ではないでしょうか。

 

さて、浄土真宗のお盆ですが、いったいいつが浄土真宗の

お盆なのでしょうか?

実は、「毎日がお盆」とお話ししております。その意味は、

また、次の機会に・・・。

 

                                                                                               合 掌

 

 

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